発売済みの鳥獣禽属コカトリウムについて
ドラグニティと相性がいいとして売り出された超重禽属コカトリウムについて実際どうなん?といったところを検討。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドの獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合除外される。②:デッキからレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を除外して発動できる。エンドフェイズまで、このカードは除外したモンスターと同名カードとして扱い、同じ種族・属性・レベルになる。
おもな役割としては以下の通りとなる。
- 場の獣族・獣戦士族・鳥獣族を疑似的にデッキ内のレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族に変換する。ただし効果は使えない。
- フィールドの獣族・獣戦士族・鳥獣族を墓地に送る。
- デッキのレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族を除外する。
まず一つ目の役割だが、ドラグニティでは基本的に、獣族・獣戦士族は採用されておらず、レベルは4が主でたまに3、必要な名称的にも属性的にもほぼ統一されているため、特に変換する先が存在しない。
次に二つ目の役割だが、特に墓地に置く必要のある鳥獣ドラグニティは存在しない。
最後に三つ目の役割だが、「闇鋼竜ダークネスメタル」などの対象としてデッキから除外する選択肢はなくはないが、その場合最終的にはデッキに戻ることもあり、無理にこのカードを使うよりこのカードの元となる鳥獣族をそのまま蘇生しデッキに戻した方が良い場合も多い。竜の渓谷的に。制限カードではあるもののより選択肢が豊富な「封印の黄金櫃」が採用されることもある。
以上の理由から、基本的なドラグニティで採用する理由はない。ドラグニティはあくまでドラゴン族が主体であることもあって、ドラゴン族に一切触れられない点もマイナス。
一方で、ドラグニティを主体としない、アクセントや複合的、限定的な採用をするデッキ、獣族・獣戦士族・鳥獣族を使い分けるデッキ、レベル1~4を使い分けるデッキなどでは選択肢となりえる。
単純に盤面のアドバンテージをとるカードでないので、しっかりと悪用方法を考えたうえで採用したい。