深海産竜渓谷備忘録

半年ほどドラグニティのことだけ考えてた生き物の記録です。コメントされれば勝手に参考にします。

超再生能力の採用について

本日あるところで「ドラグニティ手札消費キッツいから「超再生能力」入れてるわ」という意見を聞きあまりにも目からうろこだったので考察。

 

超再生能力

①:このカードを発動したターンのエンドフェイズに、このターン自分の手札から捨てられたドラゴン族モンスター、及びこのターン自分の手札・フィールドからリリースされたドラゴン族モンスターの数だけ、自分はデッキからドローする。

過去に征竜の被害にあい制限カードとなった過去のある竜の渓谷の仲間。

トリガーは「手札から捨てられた」「手札・フィールドからリリースされた」ドラゴン族なので、ドラグニティにおいては「竜の渓谷のコスト」「セナートのコスト」「ガジャルグの効果」「竜の渓谷をサーチしたレムス」「ミスティルの効果でリリースされたドラグニティドラゴン族」「「嵐征竜テンペスト」「風霊媒師ウィン」のコスト」が該当。

仮に以下の初動ルートでどの程度ドローできるのか検討。

  1. レムスの①で竜の渓谷をサーチ(1カウント)
  2. ファランクスかクーゼを竜の渓谷の効果でレガトゥスをサーチ(2カウント)
  3. レガトゥスを特殊召喚
  4. レムスを特殊召喚
  5. レムスとレガトゥスでロムルスをリンク召喚
  6. ロムルスの①でグローをサーチ
  7. グローの①でミスティルをサーチ
  8. ロムルスをリリースしミスティルを特殊召喚(3カウント)
  9. ミスティルの効果でファランクスかクーゼを装備
  10. ファランクスかクーゼを特殊召喚
  11. 「ヴァレルロード・S・ドラゴン」かアラドヴァルをシンクロ召喚

これは手札にレムスとファランクスorクーゼorグローorミスティルがあったときに召喚権を使用せず、最小限の特殊召喚回数でアラドヴァルか「ヴァレルロード・S・ドラゴン」を出す例(実際には間にガジャルグとゼピュロスが挟まり竜の渓谷発動回数が1回増える)であり、おおむね最低限から展開できる最小限の展開例なわけだが、これであっても「超再生能力」は3枚(手札にあるのがグローorミスティルの場合は2枚)のドローを可能にする。

上記の例の消費手札は2枚(レムス+ファランクスorクーゼorグローorミスティル)であり場にはアラドヴァルと竜の渓谷、墓地にクーゼかファランクスがある状態であるため、「超再生能力」そのものを含めてもアドバンテージ面では大きく優位を稼げるといえる。

これ以上の展開をした場合も基本的には消費した手札をほぼ回収できるといっていい。

初動以外で使用した場合も竜の渓谷のコストへドラゴン族を意識的に使うことや、ガジャルグの効果でドラゴン族を捨てることを意識することで2~3枚のドローを行っていくことは可能であると考える。

 

難点として挙げられるものは以下の通り。

  • サーチできない:汎用札はみんなそう。先の通り比較的終盤でも利用でき、同時発動も考えられ、いつものごとく竜の渓谷のコストにできるため2~3積みのリスクは控えめ。
  • ドローのタイミングが遅い:実際ドローしたカードはその自分のターンには使えない。ターンをまたいで自分が生きていることを想定した長期戦思考でなければ手札誘発を多めにすることなども検討できる。

この他、竜の渓谷のコストやガジャルグの効果などプレイングレベルではあるが縛りが発生するのをどう考えるかという点も。「BF-疾風のゼピュロス」「霧の谷の幼怪鳥」などの鳥獣族を多用する、あるいはガジャルグの蘇生をそれほど検討していない場合はそこまでリターンがあるとは考えづらいこともある。枠を争うことが想定される「風霊媒師ウィン」は初動での使用、「貪欲な壺」は墓地の回収の有無という点でこのカードのアドバンテージ能力と差別化されている。

 

とはいえ、自分のデッキの想定している展開パターンを考えた上で、ではあるが、検討する価値のある莫大なアドバンテージを生み出すカードといえる。デッキ構築レベルで『寄せた』場合このカードが稼ぐアドバンテージは計り知れないものがある。

……「嵐征竜テンペスト」「封印の黄金櫃」「竜の渓谷」に続きこのカードも忌まわしい時代を思い出す1枚である。ある種同窓会の様相を呈してきたのではないだろうか。ギザームの登場でレベル7シンクロも考慮に入り、場合によってはランク7エクシーズも選択肢となっている。ドラグニティを考察するにあたり、一度あの時のカードを見つめなおしてみるのは有効なのではないだろうか。

またドラグニティから制限カードの類が出ないことを祈るばかりである。